WF☆20に行ってきた・2次会『あげた君に見せてもらったの』

一旦の客出しから約1時間後にスタートした打ち上げ(と称したグダグダトークショー)には引き続き約50人が居残り、ロフトプラスワンのスタッフからも「2次会でこんなに残ってるのっておかしいですよ」とつっこまれるほど(寒河江さん談)の盛況ぶりでありました。システム的に我々来場者が飲み食いすればするだけ出演者のギャラがアップするんだけど、本チャンも150人ぎっしり入ってたことだしきっとペイできてたでしょう。もっともパンフ制作で20万かかったそうですが。

テーブルは小さな2人用から4~5人用の丸テーブルに、イスも座面の固い丸イスから背もたれ付きのものに交換され見違えるほどゆったりした空間。そして壇上には再び浅井さんと寒河江さんがフライドチキンの皿を手に現れる。
回収されたアンケートを眺めながら「やっぱりディーラーの人が多いですねえ」とか「あ、この人のガレージキットの定義とかなかなか面白いですね」とか「オレはポーション美味いと思いますよ」とか「サデスパー描いてるアホがいますね」とか、ホントにどうでもいい話をグダグダと繰り広げておりました。お疲れさまの乾杯まで30分以上かかったりとか。

そういえば寒河江さんは先日のTVチャンピオン『フィギュア王選手権』で見事優勝してたわけですが第1部から事あるごとにこのネタでいじられっぱなしでした。浅井さんも観てなかったようで詳細についてよく知らなかったらしく、「え、ちょっと待って。萌えフィギュア王選手権で決勝が寒河江弘と東海村原八?それ番組として成立するん?」とかひでえこと言ってました。まあ確かにその通りだなあとは思うけどヽ(`Д´)ノ
それにしたって寒河江さんみたいなリアル系の極北つかまえて今の萌え時流に乗せろってのはなんとも酷な話だよなあ。「俺も最後まで『萌え』言うの外してくれるようスタッフに掛け合うてん!そんでスタッフも『外せるかも知れない』みたいなこと言うててん!」と仰いますが正直いまテレビの人間がA-BOY的キーワードをみすみす外すような真似するとは到底思えませんヽ(`Д´)ノ
んでこの番組中で作られたという堀内正美の似顔フィギュアもこの日の抽選プレゼントの中に入ってた模様。その画像は当選者から譲り受けたという『いかりや対策本部電脳支部』さんのWF☆20記事にあるのでご覧あれ。

ところで決勝で相対した東海村原八さんといえばかの『模型塾』主催者として有名な方ですが(すいません不勉強なもので会場で話を聞くまでその存在すら知りませんでした(つД`))、この『模型塾』受講者あるいは出身者の人が会場にも少なからずいたそうで、空条が陣取ったテーブルに同席した人の中にも1~2人おられましたよ。

本編以上に脱線を繰り返し(っていうか本筋がそもそもないんだけど)てるうちに魔改造の話になんかもなったりして。
「最近はフィギュアを改造してネットで儲けよう、みたいな本まで出てるみたいですけど」
Σ(゚Д゚)だめーーーー!その青い本は読んじゃだめーーーー!!
思わず浅井さんに向かって叫んじゃった。

空「あれ笑うほど売れてないらしいですよ!ちなみに今度出る裸族たんの『魔改造への招待』はamazon予約ランキングで2位(当時)ですからよろしく!」
浅「マジっすか!すげー!そういえば今日は裸族師匠は来てはらへんのでしょうか?」
ええ…来るかなあと思ってたんですけど手持ちのお金が3ケタしかなくて身動き取れずにいたらしいですよ…(つД`)でも代わりに宣伝はしておいたからね裸族師匠…。

宴たけなわの頃合いを見計らって、壇上から降りて隅のソファで談笑中の伊藤さん達が集まってるあたりにいた寒河江さんに思い切って『翔子』と『How to SATCHIN』持ってアタック。ちょうど10冊ずつぐらい持ってってたので差し入れ代わりに出演者の皆さんに押しつけてしまえ!ヽ(`Д´)ノ

寒「へえー、こういうの描いてはるんですか。(壇上へ)浅井くん浅井くん。これちょっと見てみて」
Σ(゚Д゚)待ってーーーーーーーーーー!!宣伝とかはいいのーーーーーーーーーーー!!

超展開はこれでは終わらない。ちょうど先に壇上へ上がって浅井さんと喋ってたMAXさんの口から恐ろしい言葉が。

「あ、これ知ってるよ。『翔子ちゃん』でしょ?あげた君に見せてもらったの」

(゚д゚)ポカーン

…あげたくん?

っていうとあの…

あげたゆきをセンセーですか!?

なんか奇遇にもちょうど数日前あげたセンセーから「これ面白いから」って見せられたって…。いや確かにWFでも本は売ったしどこかから知れ渡っててもさほどおかしくはないかも知れないけど!

浅「へーえ、知らんのボクだけですかね。
(プロジェクタに映し出しながら)裏表紙は例のアレのパクリなんですね。ボクも今回のパンフの表紙であのパクリやろうかとも思ったんですけどね」
渡「面白いよ。これフィギュア好きじゃなきゃ描けないよ」

…捏造じゃないからな!ホントに言ってくれたんだからな!!裏表紙のネタで会場のウケもそこそこ取れたんだからな!!!
あー…もう思い残すことないっていうか本気で心臓止まるかと思ったよ(つД`)

このあと2次会から参加していた宮川武センセーが半分無理やり壇上に上がらされてましたよ。写真は左から浅井さん、宮川センセー、グッスマ安藝さん、モニタの後ろに寒河江さん。
宮川センセーが2次会からの参加になった理由は別に仕事が忙しかったとかでもなんでもなく
「会場どこだかわかんなくってさぁ~、ケータイもつながんないからずっと迷ってたの」
あー確かにココ地下だから思いくそ圏外だよねっていうか
Σ(゚Д゚)そこら辺に山ほどいる客引きのおにーちゃんあたりに訊こうよ!オレもよくわかんなかったからすぐそばのロッテリアの店員に訊いたよ!
噂には聞いてたけど宮川センセーすごい天然ってか不覚にも萌えた(つД`)
ちなみに宮川センセーは奥さんと娘さん(ツインテール装備)同伴でした。娘さんスヤスヤ眠ってたけど。

…というわけで、うん。まあ2次会の記事に関してはほとんど魔改造本の話とMAXさんのありがたいお言葉を書き留めときたかっただけなんだけどね。文字に起こすとグダグダ感が余計に増幅されますな。

実はこの日、空条さんは会場一番乗りでした。9時ごろまでマンガ喫茶やカレー屋でヒマを潰してから入口前の階段で待ってたところへ寒河江さんがいらして、そこでしばらくお話なんかもしたんだけど…告知もロクに打ってなかったこんなイベントに人が来るんだろうかと心配でならなかったところへオレの姿を見つけていたく安心されたそうな。こっちとしちゃ夜行バスが7時前着だったからイヤでもそれぐらいの時間になっただけでそんなに感謝されると逆に恐縮しちゃうんだけどね。そんなアレで終了後に逆に握手を求められるというなんだか不思議なことになったり。とても楽しい9時間を送れていくら感謝しても足りない気持ちなのはこっちの方なのに(;´Д`)

そんなこんななせめてもの感謝の証としてこの記事を書き上げてまいったわけですが、少しでも伝わったかしら。文字にしてしまえばその端からニュアンスはどんどんと現実に語られた言葉から乖離していくわけで、良心というかそういったものに照らすなら敢えて口を噤むべきかと葛藤する部分もなきにしもあらずでしたが、それでもこうしてテキストに定着しておかなきゃいけない、そんな価値を感じたからこそでありまして。
これだけのアツさに間近で触れる機会、恐らくもう二度とは訪れないだろうし、むしろ簡単に訪れちゃいけないと思う。『WF☆20』はあくまでも『WF20として現出し得たはずの空間の再現』にこそその存在意義があったんであって、何らかの形で定例化してしまった瞬間に手段は目的と転倒してしまい、同時にいずこからともなく湧き上がる悪意によって必ず歪められるだろうから。軽々しく「またこういう場を設けて欲しいです」なんて言えない。
でも浅井さんはじめ出演者全員が「こういう場を設けて皆さんと喋るっていうのはとても面白い」「また何か一緒にイベントやろうよ」みたいなことをラストに口々に言ってたことから、良くも悪くも淀んでいた模型者の間にこれからは幾ばくかの風通しが生まれるのかなあ、個人的にはそうだといいなあなどと。

あともう一回ぐらい所感の記事を書いてこのカテゴリは終了予定であります。ちょいと立て込んできたので4月中には書けないかも。

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