スク水的な光沢の表現

今日は全体の光沢調整をやるます。スク水フィギュアを塗るにあたって、塗装そのものにも課題はあったけど実はこっちの光沢調整でも大いなる野望があったのだった。というわけで乞うご期待。いやあんまり期待はしないで。

クリアを吹く時にホコリは大敵(いや塗装の時だって大敵なんだけど)。カメラ用のブロワーや毛抜きでこまめにホコリを除去しながら…それでもいつの間にか毛ェ食ってるのはどうにかならんのか(;´Д`)
静電除去スプレーとか効果あったりするのかしら。おしえてえらいひと。

パーツごとに出したい光沢の度合いによってクレオスのスーパークリア光沢、半光沢、つや消しを吹き付けていきます。
これ前回のるーこでは肌なら半光沢、洋服はつや消しと部分部分で機械的にやってたんだけども、このスク水いいんちょでは「箇所ごとに異なる光沢の具合を持たせて水濡れ感を表現する」っつーなんとも初心者のくせに怖いもの知らずなマネをしてみようという。
もともとスガワラさんが日記でずいぶん前に書いていたこのへんのお話で「なんでみんなツヤのグラデーションはしないんだろうか」というのがずっと引っかかっていて、いつの日か自分がスク水を塗る日が来たら絶対にやってやろうと画策してたんですな。
ツヤのグラデーション、特に水濡れ表現をやってるフィギュアでこのへんは避けて通ってはいけない道だと思うんだけど、上手い人でもわりと光沢クリアをばーっと全体に吹いておしまいにしてる作例が見受けられて「塗装は完璧なのになんで濡れ表現だけこんな頭から水飴かぶったみたいなんだろう」と思ったりもして。
まあそんな他人の作例に難癖つけられるほど上手くいくかわかりませんけれども。乞うご期待。

…ごめんなさいさすがに作業中は没頭してて途中の撮影とかしてる余裕ありませんでした(つД`)
作業の順番的には
・つや消し…頭頂部、胸の上半分、お腹の上半分、腕と脚のハイライト部
・光沢…髪の毛先、首筋、肩ヒモのシワが寄ってる部分、胸の下半分、股布からお腹の下半分
・半光沢…上記以外の肌全般
って感じで。

そんな感じでできたスク水がこれ。薄く吹き重ねた部分の微妙なグリーンを孕んだブルーグレーがつや消しにすることでより浮き上がり、水を吸った旧スク水特有のぼったり感がそこそこ出せたのではと。脇腹周辺のシワの谷間やおへその凹みにも光沢クリアーをがっつり吹いてあるよ。あと髪の毛の天使の輪っかにも気持ち光沢を。

ざっと要所を済ませたところで全体の雰囲気を見ながらテカりすぎてる気がする箇所をスパクリ半光沢で抑えてやって光沢調整は終了。

目にビンから出したそのままの濃度でエナメルクリアを塗り重ね、エナメル塗膜のデコボコを隠します。

瞳のハイライトを描き込む前に髪の毛を接合。
パーツ同士がこすれて塗膜がキズつかないように顔パーツをラップで覆います。この時に額の裏側へ回り込むラップの長さは最小限になるように注意。

ラップで顔をくるんだまま髪の毛をはめ込み、破かないようゆっくり丁寧にラップを引き抜きます。

すっぽり。無事に接合完了。

エナメルクリアーを乾かしがてら、ハイライトの位置を決めるため正面やや上から顔を撮影。やや上なのはもちろん目線が上目遣いだから。
この画像をPhotoshopに持っていって検証しますよ。


向かって左側にハイライトを置いてみた場合。いいんちょの瞳のハイライトって大きいのよね。


向かって右側のばやい。前髪の分け目が左側であることを考えると左の方がいいのかなあ。
っつかよく考えたら右側の髪の毛も仮組した状態で撮影すべきだったね。

一気にハイライト入れちゃいたいところだけど生憎エナメルシンナーが完全に底をついてしまったため今日はここまで。明日シティボーイズ観に行くついでに買ってこよう。

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