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-フィギュアとか-

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WHF神戸23ルポ

すでにニュースで報道されてるので知ってる人は多いと思うけど、今回のWHF神戸ではニセ札が発見されるという異例の事態が発生しました。
実は1月のWHF神戸19.5(オリジナルものオンリーイベント)でも使われた形跡があったらしいので正確には今回が2度目になるらしいんだが。
今回モホ面も『翔子』『SATCHIN』販売のためディーラーとして参加してたおかげで幸か不幸か騒動の一部始終を目の当たりにすることになったんで、知ってる限りの顛末なども書いておこうかと。

GW開催&好天にめぐまれ一般参加者の列は相当なもの。ディーラー入場開始の午前9時時点で一般待機列は会場をほぼ一周してたかな?なんにせよ動員が多いのはいいことだ。いっぱい売れますようにと祈りながら入場、設営を済ませて芸人さんたちと駄喋りつつ開場を待つ。

午前11時、定刻通り一般入場開始。
Σ(゚Д゚)うわみんな全力疾走かよ!!っつか先頭集団みんなどう見ても転売屋と乞(差別用語)だよ!!
まあウチは即完売アイテムなんか置いてないからこんな連中はお客さんでも何でもねえんで侮蔑の眼差ししか送る気ありませんが(`ー´)

とかなんとかやってると11時10分に突如アナウンスが。
「ただいまから会場の入退場を制限するため11時25分までの約15分間出入り口を封鎖します」という主旨のもの。
この時点でそれ以上の説明は一切なし。スリでも出たのか、結構お客さん多そうだから消防の鶴の一声でも入って入場規制かけるのか、でも退場まで規制するっておかしいよね、誰か人でも殺したか?犯人はこの中にいる!ギイイーバタンって名探偵コナン状態なのか!?と憶測ばかりが飛び交う。トイレに行くのさえスタッフの付き添いつきですなんてアナウンスが入るってのはいくらなんでも異常だ。やっぱ何か犯罪が起きたってセン以外は考えにくい…。
っつかこの人数で封鎖しちゃったら転売屋が何周もして何もかも買い尽くされちゃうんじゃないか?炎天下といってもいい今日の天気の下で理由も知らされず足止め喰らわされてる一般の人たちが気の毒だなあと話してると、明らかにテンパった様子のスタッフさんのうわずった声で「ディーラーの方は全員いったん販売を中止して下さい」とだけ通達される。しかしこの時点で既に封鎖から10分ほどが経過してて、大手ディーラーの一部では既に全アイテム完売したとおぼしき風景がちらほらと…。
せめてあと3分は早めにやるべきだったね。事情の大まかな説明だけでもあればディーラーの方で自主的に販売自粛もできたかもだけど。

芸人さんのお友達がネット閲覧可能な携帯を持ってたのでその場で2chのWHFスレをチェックしてもらうと会場外の喧噪も逐次書き込まれていた。
「兵庫県警キタコレ」Σ(゚Д゚)マジか!
「偽札が出たらしい」Σ(゚Д゚)マジか!←落ち着け

と同じ会場の中にもかかわらず対岸の火事気分でいると、11時35分ごろ正式にニセ札発見のアナウンスが入った。それにしても捜査どうやるんだろう、ディーラー一つずつ聴取してまわるのかなあ、そうなったらまず間違いなくイベント中止されちゃうよなあ…とかなり不安に。

「ニセ札の見分け方をお伝えします。特徴がわかりやすいので比較的すぐに見分けられるとのことです。
全体にインクの色が濃く、ホログラムが本物に比べて若干キラキラしています。
ID番号は全て同じです。これからお伝えする番号をメモしてください。番号はBD680516Wです。繰り返します…」

大体こんな感じ。番号も実際に伝えられたもの。そして肝心の封鎖は午後12時に解除されるとのことでまずは一安心。なにせウチの販売物は1000円でお釣りが来ますから確認の必要すらありませんよ

とりあえず入場再開まで特にやることもないので入口付近を見に行く。
写真はトイレ待ちの列。どうやらいかにも怪しい転売屋の手下の(差別用語)食どもは入口付近で非常線張って隔離されていた模様。

これがその隔離風景。この直前に画像中央やや右で座ってる乞食(あ、伏せるの忘れてた)が警官になにやらゴネてた。

12時、再開のアナウンスに会場から安堵の拍手が。まあ不手際がなかったとは言い難いけど、運営側もまさかニセ札の対処法なんて想定してなかっただろうし不可抗力の中よく再開まで漕ぎ着けてくれたと感謝したいですなあ。なにはともあれスタッフの皆さんお疲れさまでした(つД`)

さてそんなわけで今回もあまり見て回る時間がなかったので写真は少なめですよヽ(`Д´)ノ

『UFO MAN GALLERY』、ヤマト2の白色彗星帝国。でけーえ。
都市部分は透明レジン製で中に電飾が仕込めるようになってるのね。展示台がゴージャス感を醸してます。

同じく『UFO MAN GALLERY』、『謎の円盤UFO』のS.H.A.D.O.次期主力戦闘機という俺設定のインターセプター。

『oba』、『ゆのはな』から桂沢穂波。つ、つるぺたがつるぺたがっ。

『STick』いいんちょ。
デジカメのカラーバランス設定いじってたの忘れてて色味がおかしくなっちった。実物の肌はもっときれい。

『さがみFC』アスカ。
貞本画稿よりも本田雄の原画っぽい雰囲気。

こういう構図のフィギュアは新鮮味があって見てて飽きませんなあ。

『ちぐさ☆りょ』涼宮遙。

グラビアの定番ポーズとはいえ目線の流し方とかキマってていいね。塗装も丁寧でありましたよ。

『hot princess』オリジナル作品。跳び箱と体操マットもキットに含まれるもよう。
全高6〜7cmぐらいだったんだけど瞳まできれいに塗装が入ってていい感じでしたよ。
惜しむらくはお値段が少々張ってたことが…シチュエーションこみなのはとってもよくわかる!んだけど。本体のみの廉価版とかあれば買ったかも。

『黒やぎ会』。和服ピンキー自体わりかし珍しいってのもあるけど、こちらは女性ディーラーということもあってかちゃんと「わかってる」和装アレンジがされてたのが目を引いたよ。

どうしても野郎ディーラーだと「和服=振り袖」って固定観念というかまあかいつまんで言えば振り袖以外は喪服ぐらいしかよくわかってないってのもあるので、こういう普段着を普段着の雰囲気で作れるってのはいいなあと。

なによりこちらで気になったのが写真の『桜ずきん式簡単改造読本』という同人誌。
本文はオンデマンド印刷っぽいんだけど、その代わりカラー口絵があったり実物写真を多用してたり初心者に優しい構成を考えて作られてるのがよくわかる内容。
いきなりフィギュアの作り方に行くよりもまずはピンキーの改造から馴染んでもらおうというアプローチはとてもいいと思うます。
ってか同人誌やってると作り方の本を出したくなるのはいずこも同じなのね。がんばれ商売敵

WF☆20の興奮も醒めやらぬ『F-FACE』。レイキャシール&ヒューキャストの大規模販売はいちおうこの神戸と有明のWHFを以て終了だとか。
一体どれぐらいの人に行き渡ったんだろう。お疲れさまでした。

ヒューキャスト。今回はディーラー参加ってことで買いに出るのは自粛。

会場で浅井さんとお話しする機会があったんだけど、WF☆20で差し上げた『How to SATCHIN』についてなんだかものすごい勢いで褒めてもらってしまいましたよ。でへへー。
これからも期待を裏切らないようにやっていきたいですよ。

その時にちらっと教えて頂いたんだけど、PSOBBのプレゼントキャンペーン用に製作したレイキャシールとヒューキャストのマニュアルにはガレージキットについて完全にゼロ知識の人にも作れるよう「湯口の処理のしかた」からレクチャーしたものを追加してあるんだとか。常に業界のことを考えてて尚かつそれをすぐに実行に移せるフットワークの軽さとバイタリティにはホントに頭が下がりますよ。

コナミから間もなく発売予定の『武装神姫』の展示もありましたよ。トイとして許容される限界まで詰め込んだとのことなので期待大だヽ(`Д´)ノ

…といったところで。おかげさまで『How to SATCHIN』は持込数70部が2時前に完売。『翔子』の方も約50部を販売と上々の成果。『翔子』はこれまでのWHFでの委託総数と合計するとちょうど100強ってことで、そろそろ需要の上限に追いつけたかなあと。
…とか言ってるうちに今度は『SATCHIN』の在庫が底をつきはじめた(;´Д`)こっちも夏コミ前に再版かなあ。

隣接の『ヱビス堂』さんは次回ほぼ間違いなく参加不能とのことにつき次回7月の神戸にはモホ面単身で出展しなきゃいけなくなりそうですよ。さしあたって一番の懸念は今回の事件を踏まえて神戸国展が会場使用に難色を示したりしないかどうかなんだけど(;´Д`)

ちなみにニセ札騒動のその後ですが風の噂に実行犯は捕まったんだとか。でも元締めまで辿り着くのは難しそうだよなあ。3時を過ぎた頃にMBSと朝日放送、サンテレビのカメラクルーがニュース素材の撮影に入ってきてましたよ。空条さんは朝日のカメラマンに半笑いで「こちらでニセ札が出たそうなんですが、どちらのブースで出たかご存じないですかぁ?」とか訊かれたよ…相手にしなかったけど顔は覚えた。
館内アナウンスで「取材の人が入ってますが、取材の人を撮影するのはご遠慮ください」とか言われてたのが妙に笑えた(`ー´)
我々はメディアハラスメントの実態を世に知らしめるためにだなヽ(`Д´)ノ←でまかせ
帰りに芸人さんの買い物に付き合って寄った日本橋のボークスでお店の人と話してたところによると南京町のおかげで神戸ではニセ札ってそれほど驚くことでもないらしい(;´Д`)いやだからっつってこっちへ持ってこられても困るっつかそんな土地柄ってどうなんだおい。

カテゴリ:イベントルポ, フィギュアとか

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WF☆20に行ってきた・2次会『あげた君に見せてもらったの』

一旦の客出しから約1時間後にスタートした打ち上げ(と称したグダグダトークショー)には引き続き約50人が居残り、ロフトプラスワンのスタッフからも「2次会でこんなに残ってるのっておかしいですよ」とつっこまれるほど(寒河江さん談)の盛況ぶりでありました。システム的に我々来場者が飲み食いすればするだけ出演者のギャラがアップするんだけど、本チャンも150人ぎっしり入ってたことだしきっとペイできてたでしょう。もっともパンフ制作で20万かかったそうですが。

テーブルは小さな2人用から4〜5人用の丸テーブルに、イスも座面の固い丸イスから背もたれ付きのものに交換され見違えるほどゆったりした空間。そして壇上には再び浅井さんと寒河江さんがフライドチキンの皿を手に現れる。
回収されたアンケートを眺めながら「やっぱりディーラーの人が多いですねえ」とか「あ、この人のガレージキットの定義とかなかなか面白いですね」とか「オレはポーション美味いと思いますよ」とか「サデスパー描いてるアホがいますね」とか、ホントにどうでもいい話をグダグダと繰り広げておりました。お疲れさまの乾杯まで30分以上かかったりとか。

そういえば寒河江さんは先日のTVチャンピオン『フィギュア王選手権』で見事優勝してたわけですが第1部から事あるごとにこのネタでいじられっぱなしでした。浅井さんも観てなかったようで詳細についてよく知らなかったらしく、「え、ちょっと待って。萌えフィギュア王選手権で決勝が寒河江弘と東海村原八?それ番組として成立するん?」とかひでえこと言ってました。まあ確かにその通りだなあとは思うけどヽ(`Д´)ノ
それにしたって寒河江さんみたいなリアル系の極北つかまえて今の萌え時流に乗せろってのはなんとも酷な話だよなあ。「俺も最後まで『萌え』言うの外してくれるようスタッフに掛け合うてん!そんでスタッフも『外せるかも知れない』みたいなこと言うててん!」と仰いますが正直いまテレビの人間がA-BOY的キーワードをみすみす外すような真似するとは到底思えませんヽ(`Д´)ノ
んでこの番組中で作られたという堀内正美の似顔フィギュアもこの日の抽選プレゼントの中に入ってた模様。その画像は当選者から譲り受けたという『いかりや対策本部電脳支部』さんのWF☆20記事にあるのでご覧あれ。

ところで決勝で相対した東海村原八さんといえばかの『模型塾』主催者として有名な方ですが(すいません不勉強なもので会場で話を聞くまでその存在すら知りませんでした(つД`))、この『模型塾』受講者あるいは出身者の人が会場にも少なからずいたそうで、空条が陣取ったテーブルに同席した人の中にも1〜2人おられましたよ。

本編以上に脱線を繰り返し(っていうか本筋がそもそもないんだけど)てるうちに魔改造の話になんかもなったりして。
「最近はフィギュアを改造してネットで儲けよう、みたいな本まで出てるみたいですけど」
Σ(゚Д゚)だめーーーー!その青い本は読んじゃだめーーーー!!
思わず浅井さんに向かって叫んじゃった。

空「あれ笑うほど売れてないらしいですよ!ちなみに今度出る裸族たんの『魔改造への招待』はamazon予約ランキングで2位(当時)ですからよろしく!」
浅「マジっすか!すげー!そういえば今日は裸族師匠は来てはらへんのでしょうか?」
ええ…来るかなあと思ってたんですけど手持ちのお金が3ケタしかなくて身動き取れずにいたらしいですよ…(つД`)でも代わりに宣伝はしておいたからね裸族師匠…。

宴たけなわの頃合いを見計らって、壇上から降りて隅のソファで談笑中の伊藤さん達が集まってるあたりにいた寒河江さんに思い切って『翔子』と『How to SATCHIN』持ってアタック。ちょうど10冊ずつぐらい持ってってたので差し入れ代わりに出演者の皆さんに押しつけてしまえ!ヽ(`Д´)ノ

寒「へえー、こういうの描いてはるんですか。(壇上へ)浅井くん浅井くん。これちょっと見てみて」
Σ(゚Д゚)待ってーーーーーーーーーー!!宣伝とかはいいのーーーーーーーーーーー!!

超展開はこれでは終わらない。ちょうど先に壇上へ上がって浅井さんと喋ってたMAXさんの口から恐ろしい言葉が。

「あ、これ知ってるよ。『翔子ちゃん』でしょ?あげた君に見せてもらったの」

(゚д゚)ポカーン

…あげたくん?

っていうとあの…

あげたゆきをセンセーですか!?

なんか奇遇にもちょうど数日前あげたセンセーから「これ面白いから」って見せられたって…。いや確かにWFでも本は売ったしどこかから知れ渡っててもさほどおかしくはないかも知れないけど!

浅「へーえ、知らんのボクだけですかね。
(プロジェクタに映し出しながら)裏表紙は例のアレのパクリなんですね。ボクも今回のパンフの表紙であのパクリやろうかとも思ったんですけどね」
渡「面白いよ。これフィギュア好きじゃなきゃ描けないよ」

…捏造じゃないからな!ホントに言ってくれたんだからな!!裏表紙のネタで会場のウケもそこそこ取れたんだからな!!!
あー…もう思い残すことないっていうか本気で心臓止まるかと思ったよ(つД`)

このあと2次会から参加していた宮川武センセーが半分無理やり壇上に上がらされてましたよ。写真は左から浅井さん、宮川センセー、グッスマ安藝さん、モニタの後ろに寒河江さん。
宮川センセーが2次会からの参加になった理由は別に仕事が忙しかったとかでもなんでもなく
「会場どこだかわかんなくってさぁ〜、ケータイもつながんないからずっと迷ってたの」
あー確かにココ地下だから思いくそ圏外だよねっていうか
Σ(゚Д゚)そこら辺に山ほどいる客引きのおにーちゃんあたりに訊こうよ!オレもよくわかんなかったからすぐそばのロッテリアの店員に訊いたよ!
噂には聞いてたけど宮川センセーすごい天然ってか不覚にも萌えた(つД`)
ちなみに宮川センセーは奥さんと娘さん(ツインテール装備)同伴でした。娘さんスヤスヤ眠ってたけど。

…というわけで、うん。まあ2次会の記事に関してはほとんど魔改造本の話とMAXさんのありがたいお言葉を書き留めときたかっただけなんだけどね。文字に起こすとグダグダ感が余計に増幅されますな。

実はこの日、空条さんは会場一番乗りでした。9時ごろまでマンガ喫茶やカレー屋でヒマを潰してから入口前の階段で待ってたところへ寒河江さんがいらして、そこでしばらくお話なんかもしたんだけど…告知もロクに打ってなかったこんなイベントに人が来るんだろうかと心配でならなかったところへオレの姿を見つけていたく安心されたそうな。こっちとしちゃ夜行バスが7時前着だったからイヤでもそれぐらいの時間になっただけでそんなに感謝されると逆に恐縮しちゃうんだけどね。そんなアレで終了後に逆に握手を求められるというなんだか不思議なことになったり。とても楽しい9時間を送れていくら感謝しても足りない気持ちなのはこっちの方なのに(;´Д`)

そんなこんななせめてもの感謝の証としてこの記事を書き上げてまいったわけですが、少しでも伝わったかしら。文字にしてしまえばその端からニュアンスはどんどんと現実に語られた言葉から乖離していくわけで、良心というかそういったものに照らすなら敢えて口を噤むべきかと葛藤する部分もなきにしもあらずでしたが、それでもこうしてテキストに定着しておかなきゃいけない、そんな価値を感じたからこそでありまして。
これだけのアツさに間近で触れる機会、恐らくもう二度とは訪れないだろうし、むしろ簡単に訪れちゃいけないと思う。『WF☆20』はあくまでも『WF20として現出し得たはずの空間の再現』にこそその存在意義があったんであって、何らかの形で定例化してしまった瞬間に手段は目的と転倒してしまい、同時にいずこからともなく湧き上がる悪意によって必ず歪められるだろうから。軽々しく「またこういう場を設けて欲しいです」なんて言えない。
でも浅井さんはじめ出演者全員が「こういう場を設けて皆さんと喋るっていうのはとても面白い」「また何か一緒にイベントやろうよ」みたいなことをラストに口々に言ってたことから、良くも悪くも淀んでいた模型者の間にこれからは幾ばくかの風通しが生まれるのかなあ、個人的にはそうだといいなあなどと。

あともう一回ぐらい所感の記事を書いてこのカテゴリは終了予定であります。ちょいと立て込んできたので4月中には書けないかも。

カテゴリ:WF20とワンフェス☆ニジュウ, フィギュアとか

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WHF名古屋6ルポ

フィギュアともども『ヱビス堂』さんとこで委託販売やらせていただくことになり行ってまいりまった。名古屋のイベントは3?4年ぐらい前のコミティア以来だ。ってか名古屋コミティアは刈谷とかすでに名古屋ですらねえし

天気は生憎の雨模様。あとで芸人さんに聞いたところによれば名古屋のWHFは土砂降りにドカ雪ととかく天候には恵まれねえらしく。新快速一本乗り遅れて11時過ぎぐらいにやっと到着。やっぱ軽く3時間かかるなあ。

この数日前に芸人さんから「どうせだからドでかいパネルこさえて大々的にアピールしよう」と持ちかけられ、思わずこっちも悪ノリしてパネル用のデータを提供。
んで出来上がったのがこんなんヽ(`Д´)ノ


Σ(゚Д゚)って本気ででけえなおい!
机の横に立て掛けて置くつもりが見込み違いで神戸に比べてスペースがかなり小さく、仕方がねえので正面に立て掛けることに。
販売物との対比でデカさが伝わるじゃろかしら。芸人さんもとことん凝り性な御仁じゃよ。

看板の元画像はこんな感じ。アオリはすべてほんとにコメントもらいましたよヽ(`Д´)ノ←4月はもう3日です


今回は芸人さんの営業も兼ねての参加ということで、スガワラさんから許諾を得て作成された複製サンプルも一緒に展示。こういうのって版権モノだとやりにくいからちょうどよかったとのこと。
こっそり『魔改造への招待』も置いてたり。


こんなことやってたり。

ドサクサにリンク貼ってみたり。なにしろamazonホビー和書トップセラーで1位、和書全体のランキングでも瞬間最大風速16位まで食い込んだ本ですからな。内容については青い本なんかと比べるべくもなく。

でまあそれはともかく。
複製サンプルのデキは素晴らしいレベルでありました。並べてあったのはどれも湯口を処理して組み付けただけのもの。
サッチンはピンク色で示したところがスカートの分割ラインなんだけど、近寄って確認しないとわからないぐらい (画像クリックで拡大) 。

状態がわかりやすいようにサフっぽく着色されたレジンのものも。
50ショット抜いた後の型で抜いたにもかかわらず翔子ちゃんフィギュアパーツのエッジもきれいに出てます(画像クリックで拡大)。

翔子ちゃん。
ベースも着色レジンの自家製。

着色レジン版(画像クリックで拡大)。全高13cmでこのディテールがちゃんと再現できる複製技術に乾杯ヽ(`Д´)ノ
縁の下のヱビス堂、ご用命はゼヒヽ(`Д´)ノ06/06/13現在ライン満杯御礼につき受注〆切ってます、とのこと。ご用命の方は次の機会にゼヒヽ(`Д´)ノ

空条作例も揃い踏みヽ(`Д´)ノ
スガワラさんの塗装サンプルは閉会後に某社に向かって旅立って行ったとか行かないとか。

さてここからはふらふらと見て回ったりしたあれこれを。会場さして大きくねえのになんか半分ぐらい中古トイでアレレな印象だったけど。

『造型りざあ堂』WHFマスコットキャラ・ほびりん。乗っかってるバイクも一緒に販売してたもよう。

『温泉天国』ほしのゆめみ(ちいさなほしのゆめ)。
...しまった、せっかくだからもっとぱんつはいてない目線で撮影すべきだった。
どうでもいいけどWHFサイトの参加ディーラーリストに名前はあるのにパンフの記載がねえのは一体どういうアレなのか。

『HEADLONG』不死のゾッド(ベルセルク)。
塗装は『ACCEL』矢竹氏によるものだそうで...さすがというかなんというか肌の情報量が尋常じゃなかった。

『S.A.E.』オリジナルシリーズ『じゃぼうにあ 邪宝国創事紀』から大薙刀のジャヌカ。これだけ泣く泣くストロボ撮影。
髪の毛の情報量がステキ。

『夢のカグツチノ公国』桜&セイバー(Fate)。
ココにかかるとセイバーもこうなるかって感じですのう。

同じくカグツチノさん、風の後ろを歩むもの(塵骸魔京)。
Nitro+は今後独自版権システムを採る予定だそうで、それも結構ディーラーにフレンドリーな内容になるとか。テクモ以後の救世主となるか否か。

コトナ(ゾイドジェネシス)。
アニメの方は終ぞ観てなかったんだけどコト姉のエロさだけはげっぷが出るほど伝え聞いております。

『Echo(合同参加のため出展名は『Witch☆』)』シャルロット・フランシア(Quartett!)。
つるぺた具合やあばら具合が忠実ですよ。

地震もいいが大槍の描く尻は芸術だと思う(よくねえよ)。

第8回2MCで優勝してた『ミリメートルモデリング』護塔水面(DRAGOON)がキット販売されてたΣ(゚Д゚)
どうせだからちくび見える角度で撮るべきだったΣ(゚Д゚)

同じく『ミリメートルモデリング』 Lesson-B(天織龍樹画集)。
パーツサンプル見てみたけどレースのモールドもさることながら分割がすごかったよヽ(`Д´)ノ←語彙が乏しすぎてまったく伝わりません

『REFLECT』のんのん。
セラちゃん同様デフォルトでパンツまるみえ。

上ちちの谷間がちゃんと開いてた。別パーツ?

『LONGLONG』シンカー。
表面のゴワっとした感じとか抜き屋さん泣かせっぽいなあ...。

同じく『LONGLONG』ジュビリー。
うって変わってスッキリしたデザインなんだけど見所は随所にありますにゃー。

塗装映えするというか塗り次第でいろんな方向性が見せられそうで、がしがし塗ってる人にはマストアイテムではという。


今回のお買い物は『はぽい処』仲本。やーっと買えたー。
透け塗装をやれと命令されてるかのような体操服が体操服がヽ(`Д´)ノムヒョー
パーツ構成も比較的作りやすい部類に入ると思うので一気にズバーッと作りたいにゃー(そういうことはコンスタントに作るようになってからほざきましょう)。
岡崎せんせいにはWFでちっことだけご挨拶しただけだったのに顔を覚えられててビビった(;´Д`)

そんなこんなで初体験のWHF名古屋。コミティア同様お財布のヒモがみんな堅めかなあという印象もありつつ、でもなんとか本のほうは閉会時ほぼ完売までぽつぽつと売れ続け。本で興味を示してキットとセットで買って行かれた方もいたのでそこそこに吸引材料にはなりえたんじゃないかしらと。

所感として、確かにガレージキットイベントでも売れはするけど...一番手に取ってほしい「ガレキ興味あるけど作るのには二の足踏んじゃう」層への訴求がイマイチ伸び悩むのは場所柄いたしかたねえですな。そういう意味ではやっぱし同人誌イベントでキット並べて売るのが今のウチとしてのあるべき姿なのかなあ。まあ啓蒙とか烏滸がましい使命感は抱いちゃいねえですが。

『矢場とん』でわらじ味噌カツ食って帰りまった。けっこうボリュームあるのに肉が軟らかくてペロリと食っちゃいましたよ。今まで名古屋グルメっていうとマウンテンぐらいしか知らなかったのが途端に勿体なく思えてきた(つД`)

あと急遽4/30のWHF神戸はモホ面も隣接でスペース取って参加することにしましたよ。いろいろ展開するには1Spじゃどうにも手狭だし、いつまでも芸人さんに負担かけるのもご迷惑だし。詳細が決まったらまた報告するのでよろしくだ!

カテゴリ:イベントルポ, フィギュアとか

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WF☆20に行ってきた・その6『浅井みたいなチンピラが』

※手元のメモを見つつ思い出しながら書いているので、随時修正or追記が入ります。悪しからず。誤記に関してご指摘いただいた読者の方、ありがとうございます。

『リセット』前後、前述の「エヴァバブル」がひとまずの終息を見た頃にガレージキットシーンを「レジンキットやばいんちゃう?」という空気が包んだと浅井氏は当時を振り返る。
チョコエッグなど食玩、またアクションフィギュアに端を発した組み立て済みフィギュア市場の台頭である。
中国生産ラインの技術向上によってガレージキットとクオリティ的に遜色ない完成品が、しかも絶対的な安価でマスプロ流通を始めたことで確かに一般に対するフィギュアやガレージキットの認知度は上がったが、それは所詮は業界の上澄みを掬い取って消費されるだけに過ぎず、逆にガレージキットの需要を食い潰し業界の縮小を招くだけなのでは…といった危惧。この危惧が現実なのか杞憂なのかは未だもって答えは出ていないが、時代の変化に伴う不安がこの時期のWFを覆っていたことは間違いないだろう。

また『リスタート』後のWFをある意味で象徴するアイテムに『ワンダーショウケース(以下WSC)』がある。エヴァバブル以後もなお続く「アイテムセレクトが勝利」の潮流の中で顧みられることなく埋もれてしまいそうな新進かつ良質の造形を応援するとの旗印のもとにスタートしたこの企画。現在着々と増加しているオリジナル作品のディーラーが活動を続けていけるだけの下地作りにWSCが少なからず貢献していることは間違いないだろう。
しかし元々が「版権もののレプリカ」として発祥したガレージキットというジャンルにあって、これら「オリジナルのガレージキット」は果たしてガレージキットと呼べるのだろうかという疑問が、特に古参のディーラーの間で湧き上がるようになる。

こうした思いをよそに金谷氏は「ガレージキットと呼ばれることについての拘りというのはないです」と語る。
この言葉だけを抜き出すのは非常に危険だが、金谷氏にとっては「ピンキーストリート」という商品のカスタマイズ性・自由度の高さ(「ハンパにすることで広がりを持たせるのが狙い」とは金谷氏の弁)が、そのままガレージキットがこれまで歩んできた歴史と合致するものであるという考えの基に活動しているように感じた。与えられた造形をもとに「世界に一つだけの自分のフィギュアを完成させる」点において、ならば確かにピンキーもレジンキットも違いはないのかも知れない。

建築デザイン事務所在籍中、建築物ミニチュア作成で余ったエポパテを使って小さな人形を作っていたのが始まりという金谷氏はその頃の名残で今でも原型製作を基本的にデザインカッター1本で行っているそうだが、その理由というのが
「仕事場でいくつも道具使ってたら仕事してないのバレるじゃないですか。っていうかまあ全然仕事してなかったんですけど」
どの業界でも基本的に何かに対しての先鞭をつける人というのは得てして社会と適合しにくいものなのかも知れない、とか無理に理屈をつけてみたがどうか。どうかって言われても。

それはさておき。
浅井氏はこの完成品市場も含めガレージキット全体が未だに「非常に不安定な地盤の上に成り立っている」ものであること、またそれが「ソフトウェアの発達に頼りっきりでハードウェアの面がまったく進歩していない」現状によるところに非常な危機感を抱いていると言う。平たく言えば低賃金の大陸・東南アジアのマンパワーにのみ依存しシステム構築を怠っている現状に、である。

自らも完成品の製作に携わる浅井氏だが、初回版のレイキャシールについては実験的に中国のラインで複製を依頼したそうだ。結果的に仕上がった製品は「まあ使える。特に問題はない」レベルではあったが、この中国の工場というものが簡単に言えば「指示されたところは指示されたとおりにやるが、指示されていないところはすぐに手を抜く」傾向があり、誰かしらが常時付きっきりでクオリティマネージメントのために貼りつかなければならない。それでも今度はこのマネージメントを行う人間の目がフシアナなら元も子もないわけで、原型師として「まともな頭の持ち主なら不安でやってられない」レベルのものであったというのが正直な感想だったようだ。数字上でのコストパフォーマンスは確かに高いかも知れないがそれ以上に支払う品質面でのリスクが大きすぎるのである。ここについては金谷氏も大いに同意していた。
実際に昨年来の人民元切り上げや政情不安など外的なファクターがこの砂上の楼閣を揺るがせにしており、煽りを受けて中国から日本のラインに切り替えたせいで単価アップを余儀なくされた『WF2006冬』のWSCがいみじくもこれらの脆弱性を露呈した格好だ。

この業界全体の体質を生み出した一環として「未だにレジンから脱却できていない」点もあるようだ。

古い人――敢えてこう呼ばせていただく――がガレージキットとは何かを考える時にどうしても第一義として「レジンであること」を捨てられないのは、「いろんな素材を自分の手で試してきた結果として、原型師が思い描く造形のほぼ100%のレプリカを作り出せるマテリアルが他にないという結論に自力で辿り着き、その上で今もレジンに全幅の信頼を寄せているから」に尽きると思うのだ。多分新しくガレージキットを始めた人々の多くにはこうした実証的な裏付けなどなく「先人がレジンを使っているからガレージキットを作るならレジンでなきゃいけないんだな」程度にしか認識されていないだろう。きっと何の疑問もなく大半は「ただそうしている」のではあるまいか。
それが良い悪いではなく、そうした経緯というかバックボーンを暗黙の了解としすぎたがために今日の手段と目的の転倒が起こっていて、またその事実に対してあまりに無自覚(或いは意図的に目を背け)すぎたことが業界全体を包む閉塞感、どん詰まり感を生み出した理由の一端である点だけは見過ごしてはならないと思うし、浅井氏が抱く危機感も結局はここらへんが出発点なのではと思う。

入場の際、来場者にはガイドブックと一緒にアンケート用紙が手渡され、その設問の一つにはこうあった。

あなたにとってガレージキットとはなんですか?

作る「活動」なのか、複製して売る「商行為」なのか、好きである「情熱」なのか。それともレジンという「素材」が、またはWFやWHFなど「場」が肝要なのか。ディーラー出展経験を持つ来場者の割合が多いこの『WF☆20』ならではのさまざまな回答が得られたようだが、結局のところ統一見解などと言ったものは出てこようはずもない。ただみんなで答えを持ち寄って、それを付き合わせた上でなんとなくの「近似値」を導き出すことも逆に危険である。

近年はblogなどWFを取り上げる媒体が爆発的に増加したこともあり、とりわけWFそのものの動員数が変化してきている。グッドスマイルカンパニーのイベント運営に携わる側として安藝氏は「ちょっと前までは昼を過ぎると一般もディーラーもガラガラだったのに、一昨年頃から閉会まで残る人が急に増えてきた」との感想を抱いたようだ。特にこれについては浅井氏も気付かなかった変化だという。
ディーラーとして一日中ブースに貼りついていることが多くなったため最近の動向の移り変わりに対して図らずも鈍感になってしまっていたのだろうが、こうしてさまざまな視点でのWF像を持ち寄ってみればみるほど如何にWFが多角化してきているかが浮き彫りになっていく。最前線で戦っているエースパイロットは勿論のこと、実は司令部の将軍だって戦況の全てを把握しているわけではないのだ。そんなものが何もかもつぶさに見えている者などきっとこの世には存在しない。ましてや従軍ジャーナリストが戦場を牛耳ることなど有り得ない。

脱線したが、『ガレージキットとは何か』というテーマ。おそらくは来場者の多くがこの疑問をそれぞれの家に持ち帰り、または帰り道で友達と議論してみたのではないだろうか。
ルーツに関わることであるから時にはこの定義をめぐって諍いにもなることもあるかも知れないが、そこにはやはり明確な解答などなく「関わった人の数だけの答え」があるに過ぎないのだろう。
ただ、出演者達の結びの言葉にあったこの部分だけは誰一人として違いはないはずだ。

それは『ワンダーフェスティバルに参加する人はみんな立体造形が好きでたまらないんだ』ということ。その情熱に突き動かされた人々が20年間もの長きに渡ってWFを支えてきたのであり、そしてこれから先を支える情熱の持ち主がロフトプラスワンに集い、語った。最後に並んだMAX氏と金谷氏の目が潤んで見えたのは光の具合ばかりが原因ではないだろう。
なんだか第3部の記事はパネラーの話題より自分の雑感ばかりになってしまったが、それだけ第3部は考えさせられる内容が詰め込まれた2時間だったと思ってもらいたいところ。



最後の挨拶が終わったところで暗転、突如会場に響き渡った音楽はスターウォーズ・帝国軍のテーマ。そしてスクリーンに映し出されたホテルの一室に座しているのは…









海洋堂専務取締役・宮脇修一氏。

場内大爆笑!そして大拍手!
どうやらこの数日前にようやくおさえることのできた映像らしいが…すげえ!オフィシャルじゃないけどちゃんと認められてるよこのイベント!!

実は専務の顔をちゃんと見たのはこの時が初めてだったんだが確かに悪人面っていうかアレだ、典型的な悪代官に賄賂を送る越後屋の顔だ。
でもその口から出てきた言葉は、

自分の不徳によって開催を中止せざるを得なくなったWF20周年記念イベントへの想い。
憧れだったSF大会、の言葉も改めて本人の口からのぼった。
そんな折に浅井氏から聞かされたWF☆20の企画。
「浅井みたいなチンピラがまたオレに噛みついてきやがるんかー、と」場内またしても大爆笑。
憎まれ口とは裏腹に、その顔は優しさに満ちていた。きっと心は「兄ちゃん」に戻って、「ハズレや!!」と笑い飛ばしたあの日の真紀少年の顔を思い出しているんだろう…そう思うとこちらの胸にもこみ上げるものがあった。
最後に浅井氏と寒河江氏あてに贈られたエール。VTRの終わり際には「悪の帝国」の首領を演じているつもりかイスにふんぞり返って見せる。ああ、この人なにもかも納得ずくでこのイベント認めてるよ…もうこの人のこと悪く言う気になれないよ…。

再びの大拍手とともに帝国からのメッセージビデオが終わり、WF閉会時にお馴染みのバグパイプによる『Amazing Grace』が流れて6時間の濃密なトークイベントは無事に終了した。
こうして振り返ってみると本当に凄まじい「アツさ」に包まれた空間だったのだと改めて感じる。だからそのアツさに当てられついでに誤解を恐れずに言いたい。

「ガレージキット業界がこれからどうなろうと知ったことじゃない。俺たちが作ってきた世界だ。俺たちの世代で滅ぶのも本望だ」と心から思っている人。それはそれで構わない。
ただそれならその姿勢について自ら語ることなど決してせず、口を噤んで死ぬまで手だけ動かし続けるのみにして欲しい。
逆にほんの少しでも明日のWFを思う人は妙な意地や体面などかなぐり捨て、たとえ1時間だけでもあの場の「アツさ」に触れるべきだったんじゃないかと思う。
もちろん本物のWF20のメインスタッフとして関わる予定だった方々(「あ」の人を含め)がスジを通すために欠席の道を選んだ事実も評価されて当然である。だからあの場にムッシュBOMEが来て、そして専務がビデオ出演したのはやっぱりものすごいことなのだ。この2人が存在したことでWF☆20は『欠席裁判』の誹りを受けることなく成立できたのだから。


さて。長丁場でお送りしてきたWF☆20ルポですが、実はまだちょっとだけ続くのじゃよ。なにせこの後の打ち上げと称したグダグダトークにも居残ってたもので。あと総括した所感やらなんやらも書きたいし。ってことでもうしばらくお付き合い下さいませヽ(`Д´)ノ

ちなみに第3部の最初にお土産抽選会が開かれました。浅井さん提供のレイキャシール&ヒューキャスト(※注:どちらも部品請求対応用として浅井さんが買い上げた正規品)、「限定品やから値打ちはあるかも知らんけど見本として1カートン送られてきてジャマでしょうがない」『トライガン』ヴァッシュのクリアーバージョン、寒河江さん提供の藤井隆フィギュア紅白出場バージョン(そういえばこれも寒河江さんだった…)ほか押し入れに貯め込んだブツ数点と、自身が塗装・完成させた『ガメラ3』綾奈(前田愛)のフィギュア、そして佐藤てんちょから第1部で紹介されたムッシュBOME作のDAICON?Vの女の子などが抽選で来場者にプレゼントされたんだが…

当たっちゃった。
ねんがんの BOMEキットを てにいれたぞ!
・そう かんけいないね
・ころしてでもうばいとる
・ゆずってくれ たのむ!


な なにをする きさまらー!!

カテゴリ:WF20とワンフェス☆ニジュウ, フィギュアとか

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WF☆20に行ってきた・その5『ガレージキットとは何か』

※手元のメモを見つつ思い出しながら書いているので、随時修正or追記が入ります。悪しからず。誤記に関してご指摘いただいた読者の方、ありがとうございます。

第3部冒頭のメッセージビデオに最初に現れたのはラーメンズ・片桐仁だった。
自身の作品を背後に「あこがれだったWFに遂に参加できました」と語る晴れやかな笑顔。会場で見かけたという話は聞いていたが、自分でディーラー出展してたとは。
この第3部は彼らの世代であるところのいわゆる『リセット後世代』視点のWFが一つのテーマである(ちなみにその他の出演者は第1部には来場してもいたらしいイラストレーター・開田裕治氏、玩具プロデューサー・安斎レオ氏、レプリカント『平八郎に聞け!』でお馴染み松本平八郎氏、カメラマン・伊奈浩太郎氏、怪獣造形師・品田冬樹氏、特撮研究家・聖咲奇氏)。

『リセット』とは通算30回目にあたる2000年夏開催のWF終了時に専務から為されたアナウンスのことである。このリセットの真相について「一番信憑性高いのはやっぱり会場押さえ忘れて苦し紛れに出任せ言うたと思ってるんですけど」と浅井氏は語るが、当時はモデルグラフィックス誌上での


写真の人物による「ヌルい」発言が発端となって非常に無駄で不毛な紛糾を見たようだ。
ギリギリ好意的に取れば確かに彼の発言によってガレージキットディーラー各人の中に問題意識というか自身を省みるきっかけを与えたかも知れない(単に海洋堂がアツさに麻痺してただけだと思うと寒河江氏もフォローする)が、それにしたって海洋堂の事実上のスポークスマンである彼の口から発せられるべき言葉としては甚だ不適当であるし、それをオフィシャルとして認めてしまう海洋堂広報部の体質も問われて当然だろう。
そもそもWFは「造形語る」場であり、「造形語る」場ではないはずなのだが…。

ともあれこの一連の発言によって「自分たちがWFを育ててきた」自負を持つ古くからのディーラーは急速にその熱を喪い、主催が物販だけ目的とするならとWFに対して一気にドライな関係――もっとも参加者と主催者が必要以上にウェットな関係性にあるのもそれはそれで不健全ではあるが、ウェットなイベントの代名詞的存在であるSF大会に当の専務が憧憬を抱いている以上はある意味そちらの方が望ましいのかも知れないとさえ考えてしまう――へと離れていく結果となった。

『リセット』以外にも現在のWFへの流れとして見過ごせないのが96年夏から始まる、いわゆる『エヴァバブル』である。
「エヴァならなんでも売れる」というより「エヴァでなければ売れない」現象、言ってみればこれがそのまま現在にも「アイテムセレクトが全てで造形を見てもらえない」構図、として連綿と続くジレンマの源流とも言える。もともとはマイナーなキャラなどを立体化して持ち寄る場だったはずのWFが、いつしかメジャー作品のメジャーキャラクターグッズ展示即売会に転じてしまっていたわけだ。
このバブル期を経たディーラー、特にフィギュア系ディーラーにとってWFで発表する造形物とは即ち『作家性は二の次、オフィシャルに似せることが第一義』との概念がインプリンティングされているといっても過言ではないだろう。事実ほんの数年前までオリジナルのフィギュアなどまるで見向きもされなかったのだから。

こうした経緯についての見解は実際にその場に身を置いたか否かによって当然ながら温度差が生じる。この温度差がそのまま「リセット前世代」と「リセット後世代」の微妙な温度差になっているのだろう。この『WF☆20』来場者のおよそ半数以上がディーラー参加経験を持っており、その中の更に過半数以上がここ5年以内にディーラー活動をスタートした「リセット後世代」である点に、彼ら自身の中にもこうしたジェネレーションギャップを埋めたい、せめて知識として頭に入れておきたいと積極的に願う人が如何に多いかをそのまま表しているように思うのだ。
残念ながら第2部の最後で帰阪したムッシュBOMEが去り際に残した、こうした新世代のディーラー達のために「自分たちがやるべきだったのにやってこなかったことを浅井くん達がやってくれたのがとても嬉しい」という言葉がとても重く感じた。

しかし浅井氏・寒河江氏も今やベテランの域、こうした新規層のディーラー・一般参加者の目で見たWFの姿がどういったものなのか図りかねても致し方ない。
そこで呼ばれたゲストが現在の完成品市場を一種象徴する存在である大ヒット商品『ピンキーストリート』で有名な金谷ゆうき氏。
ガレージキットと完成品の線引きが非常に曖昧模糊としてきた昨今だが、浅井氏は以前から親交のある金谷氏の活動が実は「非常にガレージキット的なモノ」で、そこには確かに「自分がやりたいことを全て盛り込む」という意志が存在し、その意志の前にはキットや完成品の別はないと語る。

では翻って『ガレージキットとは何か』。
これについて浅井氏と金谷氏は事あるごとに議論を戦わせてきたと言う。
第3部は幾分これまでと趣を異にし、これまで彼らが深夜に電話線を介して語り合ってきた内容の再現となる。
人生の半分をガレージキットと付き合ってきた男と完成品市場にガレージキットの方法論を持ち込んだ男の電話口の舌戦がロフトプラスワンを鳴動させる。

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