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fgがおかしい!〜その1〜

恒例のWFルポですが、そもそもこの夏は経済的な理由で参加すらしてないのでお休みです。無念。

さて。
このblogを見に来ている人ならfgの存在はもうとっくにご存じだと思いますが、今回はそのfgが現在進行形でたどっている状況についてのお話。
かねてからTwitterでそのへんの所感をツイートしたりもしてたけど、fg開設のほぼ直後から愛用し続けていた空条さんとしてどうしてもエントリの一つとして定着させておきたくなったので。
というのも現fgには非常に憤りを感じてるからです。

さてこのfg、4月1日のリニューアルを経て再稼働となったわけですが、はっきり言ってもう何がしたいのかさっぱりわかりません。
迷走の一番の理由として挙げられるのは要するに、現在の運営が「モデラー目線を持ってない」点だと思っています。ではそれはどういうことか。

まずリニューアル後のfgが過去のfgと大きく異なる点、それはなにより「スター評価システムを単純な5点満点から『すごい(フィニッシュ技術?)』『これ好き(話題性?)』『なるほど(資料・How to性?)』の3軸に切り分けた」ことに尽きます。

模型に限らず絵でもマンガでも、手を動かしてものを作るのを趣味にしている人なら誰でも多少はこの3軸評価に違和感を覚えるでしょう。

確かにfgには超絶技巧をこらした素晴らしい完成品を投稿している人もいますし、Pinkyやねんどろいど、武装神姫をカスタマイズしたり、ちょっと前なら「まどかタイタス」のようなちょっとした工夫とアイデアでより面白おかしく模型遊びに興じている人もいて(正確にはまどかタイタスはfg発祥ではないけど、流行の一翼を担ったという意味で)、それぞれが実際に人気を博しています。
また複製に関してのTipsや新しいマテリアル・塗料の使用感をレビューし発信することで情報共有をはかろうとしているユーザーもいます。かくいう自分もリニューアル直前には便利知識の一つとして「劇泡キッチンクリーナーで離型剤落とし」を投稿し、ユーザーの皆さんから一定の評価を頂いたりもしました。

これらのいずれもがfgの主役であり、「模型で遊んでいる」という一点においてそこに優劣なんて存在しませんでした。
「いやいや待てよ、5段階評価があっただろ」と言われるでしょう。もちろんその通り、ランキングはありました。
しかしfgにおけるランキングはあくまでも「今どの作品が多くの割合のユーザーの注目を浴びているか」の指標にすぎなかったはずです。pixivのように1分間で何百もの作品が常に投稿されているならともかく、WFなどイベント直前でも新作の投稿は多くて150〜200作品/日ほどだったのではないか、という印象のある流速で果たして「ランキング制のせいで優劣をつけられた挙げ句に埋もれてしまう投稿」とはどの程度のことを言うのか、と感じます。

いっぽう、自分もランキング上位に食い込めなかったことが悔しく感じなかったことがないかと言えば嘘になります。
最近ではBUBBAさんのチュチュなんか過去最高の自信作でしたが、WF直前の新作ラッシュの中でデイリー最高4位はむしろ健闘した方だと今でも思ってます。まあホントに正直言えば東方人気ってすげえなあとは思ったけど!

でもそうしたキャラ人気が造型・塗装技術の良さとの相乗効果を起こして多くの人の目に留まっているんだよ、という世間的バロメーター的側面から見ても過去のfgにおけるランキングは常設のコンペティションとして充分にその役目を果たしていたと考えるわけです。
少なくともここへ作品を投稿していたモデラーの視点では。

それを現運営はわざわざ
「これすごくよくできてるよ!」
「これ発想が面白いと思わない?」
「こんな方法があったなんて目からウロコだよね!」
と、それぞれの作品の楽しみ方を頭ごなしに押しつけようとしているわけです。

そりゃ勿論実機と見まごうばかりの戦闘機プラモ完成品の投稿は多くの人が「すげえ!本物みたい!」とうっとりしながら眺めているでしょうが、同じスケールモデラーなら「ああ、ここは○○社のパーツに置き換えてるのか」とか「ここの処理のしかたマネしてみよう」と興味深く閲覧している人だっていたはずです。
しかし現システムでは大多数である「すげえ!本物みたい!」と投じられたスターだけがランキングでの意味を持ち、分かっている人には通じるネタにニヤリとして投じられたスターはほぼ意味を成さなくなってしまっています。

現fgが目指すランキングのあり方は完全に「優劣の序列付け」で、「指標」ではなくなったんです。
そしてその優劣の序列も主役であるモデラーにとってでなく、閲覧者にとっての優劣です。
「俺のは上手くできたと思ってたがこの発想には勝てない!悔しいけど負けたよ」とそれぞれの投稿者の中で完結していたランキング結果が、外野席から「君のは技術はすごいけどただ上手なだけだね☆」とヤジっていいよとシステムが奨励しているとでも形容すればこの気持ちが伝わるでしょうか。

「技術が凄いなあ」
「話題性を上手く取り込んでるなあ」
「こんなテクニックもあるのか」
それらはいずれも単なる「感想」であり、閲覧者それぞれが胸の内に留めておくか、どうしても作者に伝えたければ個別にコメントすればそれでいいものです。「感想」に優劣の垣根はありません。
殊更にそれを可視化して、「すごい」と「これ好き」と「なるほど」の間に垣根を設け、あまつさえ序列付けをする。
これがネットのもたらした「全ての個人が発信者になれる世界」ならそんなもんクソ食らえだと言いたい

※9/16追記

さらにつけ加えると、現fgでは作品ごとの画像メモを閲覧者までもが付与できるようになっています。
この馬鹿馬鹿しい新機能が発表された時は運営の正気を疑いました(全然正気じゃないことは後の事件で明らかになるんですが)。
写真の選別・順序はもちろん画像メモの配置まで全て作品の一部であり、そこへ第三者である閲覧者が感想を貼り付けるのは言ってみれば珊瑚に自分の名前を刻み込むかのような冒涜的行為だと思うんですが。
さいわいこのふざけた機能は投稿者側の設定でON/OFFできるようになってはいますが、ニコニコ静画的なことはニコニコ静画でやってもらいたいもんです。

※追記ここまで

ちなみにリニューアル前、この新システムが発表されてすぐ空条さんはユーザーアンケートにこう書きました。

『pixivに着想を得たのかと思われますが、そもそも人が趣味で作った作品を「採点」することに強い違和感を覚えます。いいなと思ったら「評価する」ボタンを押す、これだけで充分だと思います。何をどれぐらいいいと思ったかどうかなんて不要では?」』

実際空条さんはfgでスターを入れる時は5つしか入れてません。
評価する時はスター5つ+マイリスト登録、マイリスト登録のみ、スター5つのみの3通り。
pixivは滅多に利用してないですが、そんなpixivでもごくたまに(年に1回あるかないか)星を入れる時はいつも10点満点でした。

現行のシステムでバランスよく得点できるよう投稿作を吟味しようと試みるなどそれでもまだポジティブに遊んでいる人には頭が下がるばかりですが、自分としてはやっぱり他人様の趣味を採点するなんて烏滸がましいマネはとてもできません。なのでせめてもの抵抗として自分がスターを投じる時は対象がどのような傾向の作品だろうと3軸全てに満点を入れるようにしています。

ですが今のシステムはそんなささやかな抵抗にさえ待ったをかけます。
ユーザーが一日あたりに投じられるスターの上限があるためです。

現在のfgでは全ユーザーに毎日15ポイントが発行され、ユーザーは投稿作へスターを投じる場合このポイントを消費しなければなりません。
そしてこのポイントは課金によって無限に利用可能となる予定で、しかも投じられたスターの数に応じて投稿者には更にポイントが付与される…という、新fg採算化のためのメイン収入源と目論んでいるようです。
しかも課金によって得たポイントでの投票には1日あたりの上限がないらしいです。
つまり現fgで課金システムがスタートした暁には、ランキングは事実上「金を払ってトップページにリンクを表示する」という意味では広告と何ら変わりはありません。果たしてそれがSNSと呼べる代物なんでしょうか。

SNSに限らず運営にはその費用が不可欠です。これまでも広告収入はあったとはいえ恐らく雀の涙だったでしょう。その証拠にWF12冬直前時点でサーバ負荷はほとんど閲覧不可能なレベルに達しており、生みの親であるエンタースフィアによる運営は傍目にも限界を迎えている状態でした。

現運営クロメアがその引き継ぎに手を挙げた際にも「採算化は難しい」と一度はエンタースフィア側が引き止めたという話。それでもなおfgというかけがえのないSNSが持つ資産に魅力を感じ運営を引き継いだその決意は天晴れだったと思います。引き継ぎの発表があった時には自分も心から期待し、応援していました。

しかし蓋を開けてみればちょっと古いバージョンのIEでは作品の投稿どころかレイアウトが崩れ満足な閲覧さえできない体たらく。
採算化はおろか、「クラウドサーバ導入で閲覧も軽快になります」ほか数々のビッグマウスもリニューアルオープンから約5ヶ月を経た現在なに一つ実を結んでおらず、実装済みでもバグだらけなのが実情で、どんなビッグマウスがあって何が実装されていなくてどんなバグがあるのか数え上げていくときりがありません。
その辺はディーラー「くーまる工房」さんが詳細にまとめてくださってるのでこちらを当たってください。

毎日のように新着をチェックしていた自分のようなユーザーにとって、サーバ増強さえしてくれれば特段の不満はありませんでした。そうしたユーザーのニーズを見誤ったのか、はたまた「ぼくのかんがえたニューfg」構想を現実のものとするため意図的に黙殺したのか、クロメアは引き継ぎ当初の

現在の、これまでfg/cgを愛し、そして盛り上げて
きてくださったユーザーの皆様をないがしろに
することだけはやってはならないと考えて、
運営と、改善を進めてまいりたいと考えております。

という自分自身の言葉すらも忘れてしまったとしか思えない独善的な改装を今なお断行し続けています。
期待を裏切られたというより詐欺に遭った気分です。

しかしこれらのことは実は自分が現在もなお憤っている本当の理由ではなかったりします。
相手がただの銭ゲバなら銭ゲバと割り切って付き合うか付き合わないか選べば済むだけの話。
では何に怒ってるのか。その辺は次のエントリで。

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